建具・窓

網戸の張り替えを自分でやる方法|ゴムの太さ・手順・料金比較

床に置いた網戸の枠に、網押さえローラーで押さえゴムをはめ込んでいる様子のイラスト

先に結論

  • 網戸の張り替えは道具が少なく、失敗してもやり直せるDIY向きの作業。
  • 失敗の多くは押さえゴムの太さ違い。古いゴムを少し切って太さを測るか、太さを変えられるゴムを使う。
  • 枚数が少なく時間がないならホームセンター持ち込み、外せない・高所・枠が歪んでいるなら業者。

作業カード

難易度
初心者でもできる
作業時間
1枚30分〜1時間
人数
1人
自分でやる費用
1枚目は道具込みで2千〜4千円、2枚目から千円前後
業者に頼む費用
持ち込み1枚3千〜8千円前後/出張は出張費が加算

※費用は材料のグレードや地域、現場の状態で変わる目安です。

この記事の目次

使う道具

  • 網押さえローラー(ゴムを溝に押し込む必需品。細溝用など種類がある)
  • 網戸用クリップ(網ストッパー)(網の仮止め。洗濯ばさみでも代用できるが固定力は専用品が上)
  • カッター(網戸用の専用カッターがあると枠を傷つけにくい)
  • マイナスドライバー(古いゴムの端を起こす)
  • 古い歯ブラシ(ゴム溝の掃除)

用意する材料

  • 張り替え用ネット(網戸より縦横とも数cm以上大きいサイズ)
  • 網押さえゴム(今のゴムと同じか一回り太め。掃き出し窓1枚で約7m)

網戸に穴が開いた、ペットに引っかかれて破れた、日に焼けて網がぼろぼろになってきた。虫の季節の前に張り替えたいけれど、業者に頼むほどのことなのか、ホームセンターに持ち込めばいいのか、自分でできるのか迷うところです。

網戸の張り替えは、構造がシンプルです。網戸の枠には溝が掘ってあり、網を「押さえゴム」で溝に押し込んで固定しているだけ。道具も網押さえローラーとクリップ、カッター程度で、失敗してもゴムを外せば何度でもやり直せます。住まいのDIYの中では、最初に挑戦しやすい作業のひとつです。

ただし、つまずきやすいポイントもはっきりしています。押さえゴムの太さを間違えると、網が留まらない、あるいはゴムが溝に入らないという失敗になります。ここでは材料選びから手順、3つの選択肢の比較までまとめます。

自分でやる・ホームセンター持ち込み・業者の3択

網戸の張り替えの頼み方は、大きく3つです。

自分でやるホームセンター持ち込み出張業者
費用の目安(一般的な網・1枚)1枚目は道具込みで2千〜4千円、2枚目から千円前後3千〜8千円前後(サイズ・網の種類で変わる)1枚数千円+出張費。枚数が多いと1枚あたりは下がりやすい
手間外す・運ばない・張る外す・運ぶ・受け取りに行く・はめる電話・立ち会いのみ
仕上がりまでの時間1枚30分〜1時間当日〜数日(店舗の混み具合による)訪問日に完了することが多い
向いている人枚数が多い、車がない、自分で直したい1〜2枚だけ、車で運べる、作業の時間がない高所の網戸、枠や戸車も直したい、枚数が多く時間がない
注意点ゴムの太さ選びを間違えやすい大きな網戸は車に積めない。最低本数の条件がある店も業者ごとに料金体系がばらばら。見積もりで確認

ホームセンターの料金の例

ホームセンターの網戸張り替えサービスは、店舗や地域で料金も条件も異なります。2026年9月時点の公式サイトの掲載内容では、次のような例がありました。

  • カインズ・リフォーム:店舗持ち込みと自宅引き取りの両方に対応。20メッシュの網で幅90cm×高さ186cmまでのサイズは4,380円、26メッシュの細かい網なら4,980円(メッシュ・ゴム交換込み)。注文が1〜2本の場合は別途5,000円の追加料金、網戸の取り外し・取り付けを職人に頼む場合は1本1,000円の加算。幅135cm・高さ240cmを超える網戸や、プラスチック製の押さえ、木枠・玄関網戸は対応不可。
  • コーナン:リフォームサイトから網戸の引き取り・張り替え・取り付けまでを依頼でき、網戸ごとの張り替え料金に加えて、1物件につき作業費3,850円(税込)がかかる。一般的な引き違い網戸のみで、アコーディオンやロールタイプは対象外。

料金は変わることがあるので、実際には最寄り店舗の最新の案内を確認します。

材料の選び方

押さえゴムの太さを測る

網戸の張り替えで一番大事なのがここです。押さえゴムの太さはサッシによって違い、市販品では2.8mm、3.5mm、4.5mm、5.5mm、6.8mmといった太さが並んでいます。

カインズの解説では、今使っているゴムを少し引っ張って切り取り、直径を測る方法が紹介されています。不安な場合は、切り取ったゴムを売り場に持って行き、商品と見比べて選ぶのが確実です。劣化したゴムは縮んで細くなっていることがあるので、迷ったら同じか一回り太めを選びます。

太さがどうしてもわからない場合は、ダイオ化成(イノベックス)の「太さが変えられるゴム」のような調整式のゴムを使う手があります。最初は5.5mm相当で、片側の表面をはがすと4.5mm相当、もう片側もはがすと3.5mm相当になる仕組みで、メーカーは全体の9割近くの網戸に使えるとしています。表示より約10cm長く入っているので、端を少し切って溝に入れ、太さを確かめてから使えます。

長さは、網戸の外周より少し長めが必要です。掃き出し窓(高さ約180cm)1枚で7m巻がひとつの目安です。

網目(メッシュ)の種類

メッシュの数字は「1インチ(約2.54cm)の間に何本の糸が入っているか」を表します。数字が大きいほど網目が細かく、小さな虫が入りにくくなりますが、そのぶん風通しは少し落ちます。

メッシュ網目の幅(目安)特徴
18メッシュ20メッシュより粗い網目が粗く、風通しを優先したい場所向け
20メッシュ約1.03mm風通しと防虫のバランス型。店の張り替えサービスでも基本の網
24メッシュ約0.84mm小さな虫が入りにくい。見た目もすっきり
26〜30メッシュ約0.76mm以下(26メッシュ)細かい虫の多い地域向け。風通しはやや落ちる

網目のほか、色(グレーは一般的、黒は室内から外が見やすい、外側が銀・内側が黒のタイプは外から室内が見えにくい)、素材(ペットの爪に強い太い糸のタイプ、ガラス繊維のタイプ)で選び分けます。

網の大きさは、網戸の縦横それぞれに数cm以上の余裕が必要です。網を張ったあとで余りを切り落とすので、ぎりぎりのサイズを買うと足りなくなります。

手順

網押さえローラーで押さえゴムを網戸の溝に押し込んでいる手元のイラスト

網戸を外して平らな場所に置く

網戸の上部にある外れ止めを緩め、網戸を持ち上げて下側を手前に引いて外します。作業はベランダや床など、網戸全体が平らに置ける場所で行います。床に傷がつかないよう、段ボールやシートを敷いておきます。

古いゴムと網を外す

古い押さえゴムの切れ目を探し、マイナスドライバーで端を起こして引き抜きます。ゴムが取れれば、網は外れます。ゴム溝にほこりや砂がたまっていたら、古い歯ブラシで掃除しておきます。溝が汚れていると、新しいゴムが入りにくくなります。

新しい網を広げてクリップで留める

新しい網を網戸の枠の上に広げ、四辺をクリップで留めます。カインズの手順では、網を切る前に一度クリップで軽く固定し、余裕を残して大まかにカットしてから、あらためて四辺をクリップで固定するのがコツとされています。網のたわみが少ない状態で固定できるかどうかで、仕上がりが決まります。

押さえゴムを入れる

角から始めます。ゴムの端を枠の隅に押し込み、隅から5cmほどゴムを余らせておきます。そこからローラーでゴムを溝に押し込みながら、枠に沿って進めます。カインズの手順では短い辺から先に入れ、右利きなら時計回り、左利きなら反時計回りに進めると押し込みやすいとされています。

ローラーを持たない方の手で網を軽く外側に引きながら押し込むと、たるみを防げます。

1周したらゴムを切って押し込む

ゴムが1周して始点に戻ったら、端を切って溝に押し込みます。この段階で網にたるみがあれば、その辺のゴムを外して押し込み直します。たるんだ部分の網を外から強く引っ張ると、せっかく入れたゴムが外れることがあるので注意します。

余った網を切る

ゴムのきわに沿って、余分な網をカッターで切り落とします。刃をゴムの外側(枠側)に向けて切ると、網や枠を傷つけにくくなります。ぎりぎりを狙うと網まで切ってしまうことがあるので、自信がなければ少し余らせても問題ありません。

網戸をはめて外れ止めを戻す

網戸をサッシに戻し、上部の外れ止めを元の位置に戻します。外れ止めを戻し忘れると、風で網戸が外れて落下するおそれがあります。

うまくいかないときの対処

  • ゴムが溝に入らない:ゴムが太すぎる。一回り細いゴムに替える。調整式のゴムなら表面を1段はがす。ダイオ化成(イノベックス)は、ゴムをゆっくり手で伸ばすと細く柔らかくなるとしていますが、伸ばしすぎると使えなくなります。
  • ゴムがすぐ外れる・網が抜ける:ゴムが細すぎる。一回り太いゴムに替える。
  • 網がしわになる:ゴムを外して、クリップで網を固定し直してから入れ直す。
  • 網戸を閉めるとすき間ができる:網を引っ張りすぎて枠が反っている。網を張り直すか、戸車・枠の歪みを確認する。

こんなときは業者へ

網の張り替え自体は難しくありませんが、網戸の枠が曲がっている、戸車が割れて動きが悪い、外れ止めが壊れている、といった場合は網だけ替えても直りません。枠ごとの交換や、戸車の交換が必要になります。

2階以上の窓で、網戸を外すのに身を乗り出す必要がある場合も、無理をせず業者に頼んだ方が安全です。

網戸と同じく、ふすまや壁紙、床なども「表面の材料を替える」作業はDIYに向いています。住まいの中で自分でできる範囲の全体像は リフォームで自分でできること・できないこと に、賃貸での注意点は 賃貸のDIYはどこまでOK? にまとめています。床の模様替えを考えているなら クッションフロアDIYのやり方 も参考にしてください。

こうなったら業者に頼む

  • 網戸が外れない、外すのに2階の窓から身を乗り出す必要がある
  • 枠が曲がっている・戸車が割れていて、張り替えても閉まらない
  • 押さえがゴムではなくプラスチックの押し縁や、木枠の網戸
  • ロール網戸・アコーディオン網戸(網だけの交換ができない構造が多い)
  • 枚数が多く、休日を丸ごと使う余裕がない

無理に続けて傷口を広げると、最初から頼むより高くつくことがあります。見積もりは2〜3社から取ると相場がつかめます。

よくある質問

押さえゴムは再利用できますか?
使っているうちに劣化して柔軟性がなくなるため、ダイオ化成(イノベックス)は張り替えのたびに新しいゴムへの交換を案内しています。
ゴムの長さが途中で足りなくなりました
網押さえゴムは継ぎ足して使えます。溝の途中でゴムが切れていても、仕上がりに問題はないとメーカーが案内しています。
網がたるんでしまいました
ゴムを外して網を張り直せばやり直せます。たるんだ部分の網を外から強く引っ張るとゴムが外れることがあるので、ゴムを押し込み直して調整します。
網戸の外し方がわかりません
一般的な引き違い網戸は、網戸の上部にある外れ止めを緩めてから、網戸を持ち上げて下側を手前に引くと外れます。外れ止めの位置や形はサッシによって異なります。
ホームセンターで買った網を持ち込んで張ってもらえますか?
店舗によっては対応しています。カインズ・リフォームでは店頭で購入した網の張り替えにも対応しています(購入店・店舗によって条件が異なります)。

参考にした資料

クレオンDIY編集部

住まいのDIYを「自分でやるか、頼むか」で判断できるように、メーカーの施工説明書や公的機関の情報をもとに記事を作っています。法令や製品仕様が変わったときは記事を更新し、更新日を明記しています。

※本記事は2026年9月28日時点の情報にもとづく一般的な解説です。作業はご自身の判断と責任で行い、製品の取扱説明書・施工説明書の指示を優先してください。電気・ガス・給水装置の工事など資格が必要な作業は、有資格者や指定業者に依頼してください。